楽天モバイルの無制限は本物で、20GBを超えて100GB使っても月3,278円のままです。
そのうえで、契約する前に知っておきたい弱点が5つあります。
どれも全員に効くわけではなく、効く人と効かない人がはっきり分かれるタイプの弱点です。
| 弱点 | 効いてくる人 | かわし方 |
|---|---|---|
| 混雑時などの 速度制御 | 昼や夜に 大容量を落とす人 | 大きな更新は 深夜や早朝に回す |
| 屋内・地下の 電波 | 地下街や ビルの奥が生活圏の人 | エリアマップで 行動範囲を先に見る |
| 海外は 月2GBまで | 出張や旅行が 多い人 | 現地では Wi-Fiを併用する |
| 通話無料は アプリ経由だけ | 0570などに よくかける人 | Rakuten Linkを 既定の発信先にする |
| 段階制で 中容量が割高 | 月3GB〜10GBで 収まる人 | 使用量を 月に一度だけ見る |
自分に当てはまる行があるかどうかだけ、先に見ておくと判断が早くなります。
- 何ギガ使うと速度が落ちるのか、落ちないのか
- 地下や建物の中でつながりにくい話は今どうなっているか
- 海外の2GBがどう料金にはね返るか
- テザリングで固定回線の代わりになるかどうか
- 契約と解約で見落としやすいお金
- 自分が向いている側か、向いていない側か
楽天モバイルの無制限で本当に効いてくるデメリットは5つ

安さの裏に何かあるはず、という感覚は正しくて、実際に条件はいくつかあります。
ただ、その条件は隠されているというより、当てはまる人が限られているだけです。
無制限なのに速度制限がかかるのは何ギガではなく通信のしかたで決まります
Rakuten最強プランには、月に何ギガまでという上限そのものがありません。
20GBを超えた時点で料金が3,278円に張り付き、そこから先はいくら使っても金額も速度も変わらない作りです。
月に100GB、200GBと使っている人も普通にいます。
そのうえで、料金プランの案内には混雑時など公平なサービス提供のために速度を制御する場合があると書かれています。
これはドコモもauもソフトバンクも同じ文言を持っていて、楽天モバイルだけの特別な縛りではありません。
つまり制限の引き金は「何ギガ使ったか」ではなく「どんな通信をどの時間帯にしたか」です。
- ゲームの数十GB規模のダウンロード
- パソコンの大型アップデート
- クラウドへの一括バックアップ
このあたりを昼の12時台や夜の混む時間に走らせると、体感が落ちやすくなります。
逆に、動画を見る、SNSを見る、音楽を流すといった日常の使い方は、量が積み上がっても引っかかりにくいです。
大きなファイルを一気に落とすと途中で止まった、という声も一部にはあり、この話は使っている端末やつなぎ方によって結果が割れています。
止まったときはいったん通信をつなぎ直すと戻る、というのがよく共有されている対処です。
大きな更新やダウンロードは寝る前に始めて朝には終わらせる、という段取りにしておくと、この弱点はほぼ体感しなくなります。
地下や建物の中でつながりにくい理由とプラチナバンドで変わったこと

つながりにくさの正体は、主力で使っている電波の性質です。
楽天モバイルが長く柱にしてきたのは1.7GHz帯という周波数で、速度は出るかわりに壁や地面に弱い性質があります。
だから地下鉄のホーム、地下街、大きなビルの奥まった場所で電波が細くなりやすい、という評判が生まれました。
ここでよく見かける「楽天モバイルはプラチナバンドを持っていない」という説明がありますが、これはもう古い話です。
2023年10月に700MHz帯の割り当てを受け、2024年6月27日から実際の運用が始まっています。
700MHz帯は障害物を回り込む力が強く、屋内や地下に届きやすい電波です。
ただ、これで全部解決したと言い切れないのも本当のところです。
- 持っている幅がせまい
楽天モバイルの割り当ては下り3MHz幅・上り4MHz幅で、ほかの3社の上下10MHz幅より小さいです - 穴を埋める使い方が中心
広い面をまるごと覆うというより、1.7GHz帯で届かない場所を優先して埋める運用です - 整備は今も途中
都市部から順に広げている段階なので、場所によって体感の差が残ります
もうひとつ押さえておきたいのが、楽天回線が届かない場所ではauの回線に切り替わって通信できる仕組みです。
昔はこのパートナー回線に月5GBまでという上限がありましたが、Rakuten最強プランになってから撤廃され、今はどちらの回線でも無制限で使えます。
山あいや郊外でも圏外になりにくいのは、この切り替えのおかげです。
自宅と職場と、よく行く駅の3か所だけ公式サイトのエリアマップで先に見ておくと、あとで慌てずにすみます。
海外の2GBは国内のギガと合算されて料金の段階が上がります

無制限が効くのは国内だけで、海外では100以上の国と地域で毎月2GBまでという枠になります。
2GBを超えると速度は最大128kbpsまで落ちます。
この速度はメッセージのやりとりがなんとかできる程度で、地図や写真の表示はかなり厳しくなります。
足りなくなったら1GBあたり500円でチャージでき、買った分の有効期限は購入日を含めて31日間です。
ここまではよく紹介されているのですが、見落とされがちなのは、この海外の2GBがプランのデータ利用量に足し算されることです。
国内でほとんど使っていなくても、旅行先で2GB使えば手元のカウントは2GB進みます。
| その月の使い方 | カウント される量 | その月の 料金 |
|---|---|---|
| 国内2GBだけ | 2GB | 1,078円 |
| 国内2GB+ 海外2GB | 4GB | 2,178円 |
| 国内25GB | 25GB | 3,278円 |
ふだん3GB以内で安く抑えている人ほど、この積み上がりで料金が一段上がります。
反対に、もともと20GBを超えて上限に張り付いている人は、海外で使っても金額は変わりません。
旅行のあいだはホテルや空港のWi-Fiを使い、地図や連絡のときだけ2GBの枠を使うようにすると、帰国後の請求が読めます。
出発前にmy 楽天モバイルで海外ローミングをオンにしておくと、現地に着いてから設定で迷わずにすみます。
通話がタダになるのはRakuten Linkから発信したときだけ
かけ放題という言葉から想像するものとは、少し形が違います。
無料になるのはRakuten Linkというアプリから発信したときで、スマホにもとから入っている電話アプリからかけると30秒22円がかかります。
アプリを入れ忘れたまま使っていて、あとから通話料の請求を見て驚く、というのがいちばん多いつまずき方です。
もうひとつ、Rakuten Linkから発信しても無料にならない番号があります。
- 0180や0570で始まる番号
他社が間に入っているサービスなので通話料がかかります - 188などの一部の特番
こちらも無料通話の対象から外れます
0570は自治体の窓口や企業のサポート窓口でよく使われている番号です。
仕事でこの手の窓口に長くかける機会が多いなら、15分かけ放題のオプションを足しておくほうが読める出費になります。
契約したその日にRakuten Linkを入れて、よく使う番号をアプリ側の履歴から1回かけておくと、次からは自然にアプリ経由になります
段階制料金だから月3GBから10GBの人はほかより高くつく
これは無制限を売りにしているプランの、いちばん現実的な弱点です。
料金は使った量で自動的に決まる3段階になっています。
| その月の データ量 | 通常の 料金 | 家族割を 使った料金 |
|---|---|---|
| 3GBまで | 1,078円 | 968円 |
| 3GB超〜 20GBまで | 2,178円 | 2,068円 |
| 20GB超 (無制限) | 3,278円 | 3,168円 |
問題は真ん中の段で
月に5GBしか使っていなくても19GB使っても、同じ2,178円になります。
5GB前後で収まる人なら、月1,000円前後で同じ量が使える会社がいくつもあります。
そのうえ、3GBで止めたいと思っても、使いすぎないように上限をかける機能はありません。
気づいたら3.2GBに乗っていて、その月だけ2,178円になる、というのはよくある話です。
逆に言えば、この段階制がありがたいのは使う量が月ごとに大きく振れる人です。
出張が多い月は3,278円、家にこもった月は1,078円と、勝手に安いほうへ落ちてくれます。
my 楽天モバイルのホームで今月の使用量が見られるので、月の半ばに一度だけのぞく習慣にしておくと、段が上がる前に気づけます。
楽天モバイルの無制限のデメリットを消す使い方と向き不向き

ここまでの弱点は、どれも避けようがない欠陥ではありません。
使い方を少し変えるか、契約前にひとつ確かめておくかで、ほとんどが消えます。
テザリングを固定回線の代わりにするなら大容量のダウンロードは時間をずらす

テザリングは申し込みも追加料金もなしで使えて、スマホ本体の通信と合わせて無制限です。
テザリングだけ別枠で上限がある、という制限もありません。
ほかの会社だとオプションで月550円ほどかかることがあるので、ここは素直に強い部分です。
実際に自宅の固定回線を解約して、スマホのテザリングだけで生活している人もいます。
毎月200GBから300GBを使っていても料金は3,278円のままです。
ただ、固定回線の代わりにするなら、家の使い方は光回線のときと同じというわけにはいきません。
- 重い作業は深夜か早朝にまとめる
パソコンの大型アップデート、ゲームの本体ダウンロード、クラウドへの一括バックアップはここに寄せます - 昼と夜は普通に使う
動画配信、ビデオ会議、SNS、音楽は混雑する時間でも問題になりにくい部類です - 止まったらつなぎ直す
巨大なファイルの途中で速度が落ちたら、いったん接続を切って入れ直すと戻ることが多いです
もうひとつ、家族全員がぶら下がる家の回線として使うなら、電波が入る部屋と入りにくい部屋の差も見ておきたいところです。
窓際は快適でも、鉄筋の建物の奥の部屋だと弱くなることがあります。
スマホを窓際に置いてテザリングし、離れた部屋では中継機を挟む、という組み方にすると安定します。
申し込む前に自分で確かめておく3つのこと
後悔する人とそうでない人の差は、だいたいこの3つを見たかどうかで決まります。
①生活圏が楽天回線でどう見えているか
公式サイトのエリアマップに、自宅と職場と、毎日使う駅の住所を入れて色を見ます。
4Gと5Gでタブが分かれているので、両方を切り替えて見ておくと実際の姿に近づきます。
地図の色は建物の中までは教えてくれないので、地下の職場や地下街をよく使うなら、周りに使っている人がいないか聞いてみるのがいちばん早いです。
②直近3カ月で毎月何ギガ使っているか
今契約している会社のマイページで、過去3カ月の使用量を見ます。
ここが20GBを超えているなら、無制限の恩恵をまるごと受け取れる側です。
毎月3GBから10GBで安定しているなら、真ん中の段の2,178円が固定費になるので、ほかの会社と並べて比べる価値があります。
③電話をかける相手はどんな番号か
発信履歴をさかのぼって、0570で始まる番号がどれくらいあるかを数えます。
ほとんどが携帯や固定電話なら、Rakuten Linkだけで通話料はゼロになります。
窓口への長電話が仕事で発生するなら、かけ放題のオプション代を最初から予算に入れておくと計算が狂いません。
事務手数料と解約まわりで見落としやすいお金の話
ここは書いてある内容が古いままの案内が多く、そのまま信じると計算が合わなくなります。
契約するときの事務手数料は、たしかに無料です。
ほかの会社が3,300円から4,950円ほど取るところなので、ここは大きな差になります。
ただし同じ名義で累計5回線目以降を契約するときは、1回線につき3,850円がかかります。
この累計には、すでに解約した回線も含まれます。
家族の分をまとめて自分の名義で契約してきた人や、過去に何度か契約と解約をくり返した人は、数え方に引っかかりやすいところです。
| お金がかかる 場面 | 金額 | 覚えておくこと |
|---|---|---|
| 契約事務 手数料 | 累計4回線目 まで0円 | ウェブでも 店舗でも同じ |
| 累計5回線目 以降 | 3,850円 | 解約済みの 回線も数に入る |
| 解約金 | 原則0円 | 使った実績が あれば発生しない |
解約するときのお金は原則かかりません。
期間の縛りがないので、電波が合わなければ短期間で他社に移っても違約金は取られない作りです。
ひとつだけ、契約したまま一度も使わずに1年以内で解約するようなケースだけは、費用が発生する扱いになっています。
契約したらまず通信と通話を1回ずつ使っておくと、この扱いから外れます。
回線数そのものにも上限があり、ひとつの楽天IDで持てるのは最大10回線までです。
試しに使ってみて合わなければ戻せる、というのがこのプランのいちばん気楽なところなので、迷っているなら1回線だけで始めるのが軽い入り方です。
楽天モバイルの無制限が向いている人と向いていない人

ここまでの5つを踏まえると、線引きはかなりはっきりしています。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 毎月20GBを 超えて使う | 毎月3GB〜10GBで 収まっている |
| 動画やテザリングを 気にせず使いたい | 地下や大きなビルの奥が ふだんの居場所 |
| 使う量が月ごとに 大きく変わる | 仕事で通信が切れると 致命的になる |
| 楽天市場を よく使っている | 0570の窓口に 長くかける機会が多い |
| 固定回線の費用を まるごと減らしたい | アプリを使い分けるのが わずらわしい |
左の列にふたつ以上あてはまるなら、無制限の恩恵のほうが弱点より大きく出ます。
右の列にふたつ以上ついた場合でも、まるごと諦める必要はありません。
電波だけが不安なら、今の回線を残したまま2枚目のSIMとして持ち、通信量の多い用途だけ楽天モバイル側に寄せる持ち方があります。
この形なら、つながらない場所では今までどおりの回線に逃げられます。
楽天市場をよく使う人は、契約しているだけで買い物のポイント倍率が上がる分も効いてきます。
倍率アップでもらえるのは期間限定のポイントで、月にもらえる上限も決まっているので、そこは通信費が丸ごと浮くほどではないという前提で見ておくと期待値がずれません。
貯まったポイントは毎月の支払いにそのまま充てられるので、買い物が多い月は請求が軽くなります。
楽天モバイルの無制限でよくある質問
細かいところでつまずきやすい話をまとめておきます。
2回線目を契約しても無制限は同じように使えますか
使えます。
回線ごとに料金も段階制で計算されるので、2回線目も20GBを超えれば3,278円で頭打ちになります。
ひとつの楽天IDで最大10回線まで持てますが、累計5回線目からは契約のときに手数料がかかります。
今の会社を残したまま2枚目のSIMとして使えますか
eSIMに対応した端末なら、今のSIMを差したまま楽天モバイルを追加できます。
ふだんの通信は楽天モバイル側に寄せ、つながりにくい場所では元の回線に切り替える、という使い分けができるので、電波が不安な人の入り方としては手堅いです。
データ通信専用のプランでも無制限になりますか
データ専用のタイプでも、国内のデータ通信は同じように使えます。
ただし通話のためのアプリが対象外になるので、電話番号を使った通話やキャンペーンの条件が絡む場合は、通常のプランを選ぶほうが素直です。
今月あといくら使えるかを確認する方法はありますか
my 楽天モバイルのホーム画面に、その月の使用量が数字で出ています。
上限を決めて止める機能はないので、料金の段が上がるのを避けたいなら、月の10日と20日あたりに一度ずつ見る習慣にしておくと安全です。
まとめ:楽天モバイルの無制限はデメリットを潰せば月3,278円で使い倒せます
データを月20GB以上使う人にとって、月3,278円の無制限を上回る選択肢は今のところ見当たりません。
弱点はたしかにありますが、全部が全員に効くわけではありませんでした。
速度制御は大容量を混雑時に流したときの話で、日常の動画やSNSでは表に出てきません。
屋内の電波は700MHz帯の運用が始まって改善が進んでいるものの、持っている幅がせまいぶん、地下が生活の中心の人にはまだ不安が残ります。
海外の2GBは国内のギガに足されるので、ふだん3GBで抑えている人ほど料金の段が上がりやすいところです。
通話がタダになるのはアプリから発信したときだけで、0570の窓口は対象外になります。
そして毎月3GBから10GBで収まる人には、真ん中の段の2,178円が割高に感じられます。
判断の軸はふたつだけです。
- 毎月20GBを超えて使っているか
超えているなら、料金面で迷う理由はほとんどありません - ふだんいる場所が地下や建物の奥か
そこが生活の中心なら、2枚目のSIMとして持つほうが安全です
この2つに答えが出たら、あとは今使っている会社のマイページで過去3カ月の使用量を見て、エリアマップに自宅の住所を入れるだけです。
10分あれば、自分がどちら側かがはっきりします。
期間の縛りも解約金もないので、合わなければ戻せる前提で試せるのが、このプランのいちばん気楽なところです。
