楽天モバイルが遅すぎると感じる原因は
ほとんどが「今いる場所」と「使っている回線の種類」のどちらかに行き着きます。
端末が壊れているとか、設定をミスしているとか、そういう理由で遅くなっているケースは実はかなり少数です。
だから直し方も、まずは自分がどのパターンなのかを見つけるところから始まります。
下の表で、いちばん近いものを探してみてください。
| こんな遅さ | 主な原因 | 直せる 見込み |
|---|---|---|
| 地下や建物の奥 だけ遅い | 電波が届きにくい場所 | 高い |
| 昼や夕方 だけ遅い | その場所の混雑 | 中くらい |
| 前は平気だった 場所が急に遅い | 借りていたau回線の縮小 | 低め |
| スマホは普通 PCだけ遅い | テザリングのつなぎ方 | 高い |
| 株主優待の回線 だけ遅い | 30GBを超えた低速状態 | 翌月に回復 |
ちなみに、楽天モバイル全体が常に遅いわけではなく、都内の実測では朝も昼も40Mbps前後は出ています。
つまり「遅すぎる」と感じているなら、平均から外れた何かが起きているということです。
- 自分の遅さがどの原因タイプなのかの見分け方
- 地下鉄や都内で遅くなる仕組みと、どこまで改善が進んでいるか
- 前は使えていた場所が急に遅くなった本当の理由
- 今すぐ試せる直し方と、テザリングだけ遅いときの対処
- やめどきの判断基準と、解約でかかるお金
楽天モバイルが遅すぎると感じるときに疑いたい6つの原因

遅さの原因は大きく6つに分かれます。
どれも「楽天モバイルという会社が悪い」で片づけると見えてこないものばかりなので、ひとつずつ中身を見ていきます。
楽天モバイルの通信速度は実際どのくらい出ているのか
都市部の屋外で測ると、下りはおおむね30〜50Mbpsあたりに収まります。
東京都品川区周辺で平日の朝・昼・夜に計測した結果では、朝が43Mbps台、昼が52Mbps台、夜が38Mbps台でした。
別の検証でも、昼休みの時間帯で39.7Mbps、日中で30Mbps、夕方の帰宅時間帯で35.1Mbpsという数字が出ています。
格安SIMの多くが昼に1Mbpsを割り込むことを考えると、混雑時間帯でも30Mbps台をキープできているのはかなり優秀な部類です。
ただし他社と並べると、見え方は変わります。
| 回線 | 下りの平均 | 上りの平均 |
|---|---|---|
| 楽天モバイル | 57.05Mbps | 25.84Mbps |
| ドコモ | 183.03Mbps | 18.33Mbps |
| ソフトバンク | 94.13Mbps | 20.42Mbps |
| au | 77.94Mbps | 13.81Mbps |
| ahamo | 151.19Mbps | 16.94Mbps |
| UQモバイル | 81.18Mbps | 14.63Mbps |
| ワイモバイル | 72.48Mbps | 17.29Mbps |
下りだけ見ると、楽天モバイルは大手3社にもサブブランドにも届いていません。
ドコモとは3倍以上の差がついているので、ドコモから乗り換えた人が「遅すぎる」と感じるのは体感として正しい反応です。
おもしろいのは上りで、こちらは楽天モバイルがいちばん速い数字を出しています。
写真や動画をアップロードする使い方が多い人だと、むしろ快適に感じる場面もあります。
そして大事なのは、日常の用途にどれだけ必要かという話です。
| やりたいこと | 必要な下り速度 | 楽天回線の 実測40Mbpsで |
|---|---|---|
| LINE・テキスト | 1Mbps | 余裕 |
| 画像の多いSNS | 1〜10Mbps | 余裕 |
| 動画 480p | 1.1Mbps | 余裕 |
| 動画 720p | 2.5Mbps | 余裕 |
| 動画 1080p | 5Mbps | 余裕 |
| 動画 4K | 20Mbps | 足りる |
高画質の動画でも20Mbpsあれば止まらずに見られるので、40Mbps出ている場所なら不満が出る余地はほぼありません。
逆に言うと、体感で遅いと感じている場所では、平均の10分の1以下しか出ていない可能性が高いです。
そこを確かめるために、まず数字を取ります。
- 測定サイトかアプリを開く
fast.comのようなサイトなら、開くだけで下りの数字が出ます - 遅いと感じる場所で測る
自宅・職場・通勤経路など、実際に困っている場所で測らないと意味がありません - 時間帯を変えて3回測る
朝・昼・夜で測ると、場所の問題か時間の問題かが一発で分かれます
ここで、数字は出ているのに遅く感じるという場合もあります。
速度の数字は「1秒あたりどれだけ運べるか」を表すもので、「押してから反応が返ってくるまでの早さ」とは別物だからです。
電波が弱い場所では、この反応の早さのほうが先に悪くなります。
ページを開いた瞬間に真っ白な時間が長いとか、地図をスワイプしても追いついてこないという症状は、だいたいこれです。
測定サイトでピン数値やレイテンシと書かれた項目が出るなら、そこも一緒に見ておくと原因がはっきりします。
下りが5Mbpsを割り込む状態が何度も出るなら、そこは何か特別な理由がある場所です。
その理由の候補を、ここから順番に潰していきます。
地下鉄や地下街に入ったとたん遅くなるのはなぜか
地下は電波が自然には届かないので、そこに専用の設備を置いてもらわないと通信できません。

この地下の設備は、鉄道会社や整備団体との調整が必要なうえ、工事は電車が走っていない深夜にしかできません。
後発の楽天モバイルが長いあいだ地下で弱かったのは、そもそも順番待ちの列に並ぶのが遅かったからです。
ただ、ここ1年ほどで状況はかなり動いています。
- 東京メトロと都営地下鉄の主要区間で、基地局の帯域幅を5MHzから20MHzへ4倍に広げる工事が完了
- この拡張で全体の95%をカバーし、残りも順次進行中
- 東京メトロの駅では、さらにMIMOという技術の導入が10駅で完了
- 私鉄の地下区間も対応が進み、成城学園前や下北沢なども対応済み
帯域幅というのは、たとえるなら道路の車線数です。
1車線だった道を4車線にしたので、同じ数の人が使っても詰まりにくくなったということになります。
MIMOのほうは、アンテナを複数使って同時に送る情報量を増やす技術で、理論上の速度が最大2倍まで引き上がります。
ただし、この改善は全国一律ではありません。
| 地下鉄 | 帯域拡張の 完了予定 | 今の使い心地 |
|---|---|---|
| 東京メトロ 都営地下鉄 | ほぼ完了 | 動画も見られる水準 |
| 札幌市営 | 2026年6月 | 改善済み |
| 福岡市営 | 2027年4月 | 区間により差が出る |
| 大阪メトロ 名古屋市営 | 2027年12月 | まだ遅い区間が残る |
関西や東海で地下鉄通勤をしている人が「地下鉄が遅すぎる」と感じているなら、それは体感どおりで、順番がまだ回ってきていないだけです。
順番待ちのあいだをしのぐには、地上にいるうちに読み込みを済ませてしまうのがいちばん確実です。
都内なのに時間帯で回線が遅くなる仕組み
1本の基地局が受け持てる通信量は決まっていて、そこに人が集まれば1人あたりの取り分が減ります。
都内が遅くなるのは、電波が弱いからではなく、人が多すぎるからというケースが大半です。
だから同じ新宿駅でも、朝の通勤ラッシュと日曜の朝ではまったく違う数字が出ます。
楽天モバイルは契約数が1000万回線を超えて増え続けているので、混雑の影響は年々シビアになっています。
その対策として進んでいるのが、人が集まる場所を狙い撃ちにした増強です。
- 山手線の駅
全30駅のうち25駅で5Gの構築が完了し、池袋・鶯谷・御徒町・秋葉原・浜松町の5駅も年内に構築予定 - 大規模な施設
東京ドームやKアリーナ横浜、ヨドバシAKIBAといった人が一気に集まる場所で品質向上を実施 - 設備投資
ネットワークに年間2000億円規模を投じる計画で、四半期だけで393億円を計上
実際、利用者500人に聞いた調査では、通信速度に満足していると答えた人が60.8%と過半数を占めています。
ただ同じ調査で、不満の中身を見ると景色が変わります。
| 不満の中身 | そう答えた人 |
|---|---|
| 建物内や地下で つながりにくい | 63.2% |
| 通信速度が遅いと 感じることがある | 42.2% |
| 地方や郊外で 電波が弱い | 41.4% |
| 通話の品質が悪い | 17.4% |
| 特に不満はない | 10.2% |
不満の1位が速度そのものではなく「場所」だというのが、この回線の性格をよく表しています。
つまり、全体としては速いのに、特定の場所で極端に落ちるから記憶に残るということです。
混雑が理由なら、打てる手は限られますが確実なものがあります。
- 重い作業は昼の12時台と夕方の18時台を外す
- 駅のホームより、少し離れた出口付近のほうが空いていることが多い
- 5Gの表示が出る場所に移動すると、混雑の影響を受けにくい
4Gしかつかまないときに速度が落ちる理由
4G表示のときは、届きやすさを優先した電波につながっていることが多く、そのぶん速度は伸びません。

楽天モバイルの4Gは、1.7GHz帯とプラチナバンドと呼ばれる700MHz帯を組み合わせて使っています。
プラチナバンドは低い周波数の電波で、建物を回り込んで遠くまで届くのが持ち味です。
屋内や地下で「つながるようになった」と言われるのは、この電波のおかげです。
ただ、届きやすさと引き換えに、一度に運べるデータの量が少ないという弱点があります。
| 電波の種類 | 届き方 | 速度 |
|---|---|---|
| プラチナバンド 700MHz帯 | 屋内や地下にも 回り込む | 控えめ |
| 1.7GHz帯 | 屋外に強く 屋内はやや弱い | そこそこ速い |
| 5G Sub6 | まっすぐ進み 範囲は狭い | いちばん速い |
だから「圏外にはならないけど、やたら遅い」という状態は、プラチナバンドにつながっている典型的なサインです。
もうひとつ見落とされがちなのが、端末側の対応です。
プラチナバンドを受け取るにはBand28という周波数に対応した端末が必要で、古い機種や海外で買った端末だと非対応のことがあります。
非対応の端末でも1.7GHz帯では通信できますが、屋内で急に弱くなる感覚は残ります。
買い替えを考えるほどではないにしても、家の中でだけ極端に遅いなら、端末の対応バンドを一度確認する価値はあります。
なお、5Gについては4Gの電波を使わずに5Gだけで通信する5G SA方式の提供も予定されていて、つながり方はこの先も変わっていきます。
前は使えていた場所が急に遅くなった人に起きていること
これまで借りていたau回線が縮小されていて、その影響で遅くなった場所があります。
気のせいではないので、まずそこは安心してください。
楽天モバイルは自社の電波が届かない場所で、KDDIの回線を借りて穴を埋める仕組みを長く使ってきました。
この借り物の回線が、自社エリアの拡大にともなって都市部から順に縮小されています。
そして2026年9月末で、この貸し借りの契約は原則として終了することになりました。
基地局の整備が難しい郊外や過疎地については、エリアと期間を区切って続く可能性が残されています。
ここで起きているのが、こういうことです。
- これまで
自社の電波が弱い場所では、自動的にau回線に切り替わって普通に使えていた - 縮小後
その場所で自社の電波を拾いにいくため、弱い電波にしがみついて激遅になったり圏外になったりする - 体感の変化
2026年6月ごろから、今まで使えていた場所でつながらないという声が目立って増えた
自分が今どちらの電波を使っているかは、エリアマップを見るのがいちばん手っ取り早いです。
楽天回線のエリアとパートナー回線のエリアは別々の地図で公開されているので、自宅や職場の住所を入れて見比べます。
パートナー回線のほうにしか色がついていない場所なら、そこは借り物の電波で成り立っている場所ということになります。
Androidの端末なら、設定の端末情報からつかんでいる周波数帯を見られる機種もあります。
800MHz帯にあたるBand18やBand26と表示されていれば、それは借りているau回線のほうです。
この原因がやっかいなのは、端末をいじっても直らないところです。
再起動もSIMの入れ直しも効かないなら、疑うべきはここです。
ただ、楽天モバイル側も手をこまねいているわけではありません。
年内に電波を出す予定の基地局について、用地交渉などの前工程が約9割まで終わっていて、下半期は建設と電波発射が一気に進む見込みです。
つまり自分の生活圏に基地局が建つかどうかで、この先の使い心地が決まるということになります。
判断を急ぐ必要がある人と、待っていい人の線引きはこうなります。
| 生活圏 | この先の見通し | おすすめの動き |
|---|---|---|
| 都市部 | 自社エリアが厚く 影響は小さい | そのまま様子見 |
| 都市の郊外 | 基地局の建設 しだいで変わる | 数か月ようすを見る |
| 地方や山間部 | 穴が残る 可能性がある | サブ回線を用意しておく |
地方に住んでいて、しかも今つながっている電波がau回線だった場合は、早めに代わりの手段を考えておくと慌てずに済みます
株主優待の回線だけ極端に遅いときの原因
株主優待の回線は月30GBまでで、それを超えると国内は最大200kbpsまで落ちます。
200kbpsというのは、テキストのやりとりがぎりぎりできるくらいの速さです。
動画はもちろん、画像の多いページを開くのもつらいので、「壊れたのでは」と思うほど遅く感じます。
ここで混乱しやすいのが、通常の契約とは中身が別物だという点です。
| 項目 | 通常の契約 | 株主優待の回線 |
|---|---|---|
| データ容量 | 無制限 | 月30GB |
| 超過後 | 原則なし | 国内 最大200kbps 海外 最大128kbps |
| データの追加 | 不要 | 買い足しできない |
| 残量の確認 | アプリで見られる | アプリでは見られない |
| 通話アプリ | Rakuten Link | Rakuten Link Office |
残量がアプリで見られないので、気づいたときにはもう低速になっているというのがいちばん多いパターンです。
月をまたげば速度は戻るので、それまでは自宅のWi-Fiでしのぐことになります。
ややこしいのが、まだ30GBに届いていないはずなのに月初から遅いというケースです。
この症状は実際に何度も報告されていて、多くの人が端末の再起動で戻っています。
再起動でも直らないときは、優待の窓口に連絡すると回線側の設定を確認してもらえます。
楽天モバイルが遅すぎるときの直し方と解約を決める基準

原因の見当がついたら、あとは手を動かすだけです。
お金のかからないものから順番に並べたので、上から試していけば無駄がありません。
まず試したい設定の見直しとよくある勘違い
遅さの半分くらいは、機内モードの入り切りと再起動で戻ります。

弱い電波をつかんだまま離さなくなっている状態が、いちばんよくある「遅すぎる」の正体だからです。
上から順に試してみてください。
①機内モードを入れて切る
画面を上から下にスワイプして機内モードをオンにし、5秒ほど待ってからオフに戻します。
これで電波をつかみ直すので、混雑していない基地局につながることがあります。
②端末を再起動する
機内モードで戻らないときは、素直に電源を入れ直すのが早いです。
とくに株主優待の回線が月初から遅いケースは、これで直った例が多く報告されています。
③5Gと4Gを切り替えてみる
5Gの電波が弱い場所では、5Gにつながろうとして不安定になることがあります。
端末の設定でいったん4G固定にすると、かえって安定して速くなる場所もあります。
④SIMを入れ直すか再発行する
物理SIMなら一度抜いて挿し直し、eSIMなら再発行の手続きで直るケースがあります。
ここまでやって変化がないなら、端末側の問題ではないと判断していい段階です。
⑤通信障害が起きていないか調べる
設備の不具合や災害で通信障害が出ていると、何をしても遅いままです。
障害の情報は随時出ているので、同じ地域の人も困っていないか調べると空振りを避けられます。
ここで、ネット上に残っている古い情報についても触れておきます。
「データ高速モードがオフになっていると国内で最大1Mbpsに制限される」という説明を見かけますが、これは今の内容とは違います。
データ高速モードの設定が効くのは海外ローミングのときだけで、国内のギガ無制限エリアの速度には影響しません。
国内で高速か低速かを切り替える仕組みがあったのは古いプランの時代の話で、今のプランでは国内は常に高速のままです。
だから、このスイッチを探しても遅さは直らないので、時間を使わないほうがいいです。
もうひとつ、速度制限についてもよく誤解があります。
- 国内はデータ無制限で、何GB使ったから低速になるという線引きはない
- ただし公平にサービスを提供するため、速度の制御が入る場合はある
- 「1日10GBで制限」という数字が出回っているが、これは公表された基準ではない
- 海外は月2GBまでが高速で、使い切ると最大128kbpsになる
1日で何十GBも流し続けるような使い方をしていないなら、制限を疑うより場所と時間帯を疑ったほうが当たります。
テザリングだけ遅いときに効く直し方
スマホ単体では普通なのにテザリングだけ遅いなら、原因は回線ではなくつなぎ方にあります。
テザリング自体は追加料金なしで使えて、データ容量も別枠で減るわけではありません。
つまり、テザリングだからという理由で速度に上限がかけられているわけではないということです。
つなげる台数についても、回線側で何台までという決まりがあるわけではありません。
上限を決めているのはスマホ本体のほうで、機種によって同時につなげる数が変わります。
台数が増えるほど1台あたりの取り分は減るので、快適に使いたいなら2台までにしておくと安心です。
まず見直したいのが、接続方式です。
| つなぎ方 | 速さ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| USB | いちばん速い | PCで作業するとき 充電もされる |
| Wi-Fi 5GHz帯 | 速い | 近くで使うとき |
| Wi-Fi 2.4GHz帯 | 遅くなりやすい | 離れた場所で使うとき |
| Bluetooth | いちばん遅い | 電池を長持ちさせたいとき |
ノートPCを膝の上で使うくらいの距離なら、USBケーブルでつなぐのがいちばん確実です。
ケーブルが面倒なら、Wi-Fiの周波数帯を5GHzに変えるだけでも体感が変わります。
2.4GHz帯は電子レンジや周りのWi-Fiと同じ電波を使うので、マンションやカフェではぶつかりまくって遅くなります。
接続方式を変えても遅いなら、次はスマホ側のコンディションです。
- つないでいる台数を減らす
1台ずつつなぎ直すと、どの機器が帯域を食っているかが分かります - 親機のアプリを閉じる
スマホ自身の通信とテザリングは同じ帯域を分け合うので、動画を流したままだと取り分が減ります - 本体の熱を冷ます
熱くなると端末が自分で性能を落とすため、ケースを外して風の通る場所に置くと戻ります - 省電力モードを切る
電池を節約する設定が通信速度まで絞っている機種があります
この4つを潰しても遅いままなら、そもそもスマホがつかんでいる電波が弱いということになります。
その場合はスマホを窓際に置くだけで数字が変わることがあるので、置き場所も試してみてください。
Wi-Fiと組み合わせて足りない部分を埋めるやり方
遅くなる場所と時間が決まっているなら、そこだけ別の回線で埋めるのがいちばん安上がりです。
回線ごと乗り換えるより、手間もお金もかかりません。
自宅で遅いなら、話は単純で固定回線かホームルーターを引くことになります。
ここで注意したいのが、Wi-Fiにつないでいるのに遅いというケースです。
スマホの画面にWi-Fiのマークが出ている時点で、その遅さは楽天モバイルとは関係ありません。
ルーターが古い、電子レンジの近くにある、家族が同時に動画を見ているなど、原因は家の中にあります。
切り分けたいときは、Wi-Fiをオフにしてモバイル通信だけで測り直すとすぐに分かります。
外出先で遅いなら、2枚目のSIMを持つという手があります。
- デュアルSIMで持つ
楽天モバイルをメインにしたまま、eSIMで小容量の別回線を足しておくと、遅い場所で切り替えられます - 使う分だけ足せる回線を選ぶ
毎月固定で払わずに、必要なときだけデータを買い足せるタイプなら維持費を抑えられます - ホームルーターで自宅を固める
自宅の速度さえ安定すれば、外の多少の遅さは気にならなくなります
月に数百円の上乗せで遅さのストレスが消えるなら、乗り換えて手続きに時間を取られるより現実的です。
改善を申告する方法と見切りをつけるライン
電波が悪い場所は申告できて、実際にその情報をもとに現地調査が動きます。
電波改善の受付フォームやコールセンター、SNSに寄せられた声を担当チームが監視していて、必要なら専門のチームが現地を調べる体制が組まれています。
実際、契約したころと比べて品質がよくなったと感じている利用者は83.2%にのぼり、前の年より5.4ポイント増えています。
だから「言っても無駄」ではなく、住所と時間帯を添えて出しておく価値はあります。
とはいえ、いつまでも待てるわけではありません。
そこで、自分なりの見切りラインを先に決めておくと迷わずに済みます。
- 測る場所を3つ決める
自宅・職場や学校・よく行く場所の3か所にしぼります - 2週間、朝昼晩に測る
数字をメモしておくと、感情ではなく事実で判断できます - 半分以上で5Mbpsを割るなら黄色信号
動画も地図もまともに動かない水準です - 申告して2か月変わらないなら乗り換えどき
基地局の予定がない場所だと判断できます
判断の材料として、料金差も一緒に置いておきます。
データを無制限で使って月3,278円という料金は、他社の大容量プランと比べると1,000円以上安い水準です。
年間で1万円以上の差になるので、その金額を「不便代」として受け入れられるかどうかが分かれ目になります。
ちなみに利用者調査でも、満足の理由の1位は料金の安さで84.6%、速度が思ったより速いと答えた人は6.8%しかいません。
この回線は速さで選ぶものではなく、安さと引き換えに多少の不便を受け入れるものだと割り切れる人には向いています。
割り切れないなら、無理に我慢しないほうが精神衛生上いいです。
解約するときにかかるお金と損しないタイミング
解約金は原則0円で、かかるとしても1年以内に解約したときの最大1,078円だけです。

ここは情報が古いまま残っているページが多いので、今のルールを整理します。
| 使い始めた時期 | 1年以内の解約 | 1年を過ぎた解約 |
|---|---|---|
| 2025年4月1日 以降 | 解約事務手数料 最大1,078円 | 0円 |
| 2025年3月31日 以前 | 使った実態があれば 0円 | 0円 |
| 契約から8日以内 | 初期契約解除で0円 | ー |
この手数料は、そのプランのいちばん安い月額料金1か月分という決め方になっています。
だから家族割を使っていれば968円というように、割引が効いていればその分だけ安くなります。
手続き自体は、アプリかWebから数分で終わります。
お金の面で気をつけたいのは、手数料よりむしろ次の3つです。
- 端末を分割で買っている場合、解約したあとも残りの支払いは続く
- 端末を返して安く使うプログラムは自動では終わらないので、別に手続きが必要
- 解約した月の料金は日割りにならないので、月の前半にやめると損をする
日割りがないというのが、タイミングを決めるうえでいちばん効いてきます。
1日に解約しても月末に解約しても払う金額が同じなので、使えるだけ使ってから切るのが正解です。
乗り換え先の開通にかかる日数を逆算すると、手続きの目安はこのあたりになります。
| 乗り換え先のSIM | 手続きの目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 物理SIM | 20日ごろ | カードが届くまで 日数がかかる |
| eSIM | 25日ごろ | その日のうちに 開通できる |
電話番号をそのまま持っていく場合は、乗り換え先で申し込むと解約まで一緒に済むので、先に解約しないでください。
使い終わったSIMカードは返さなくていいので、細かく切って自治体のルールに従って捨てれば完了です。
楽天モバイルの速度でよくある質問
細かい疑問が残りやすいところをまとめました。
速度が遅いのは楽天モバイルの端末が原因のこともあるか
あります。
とくにプラチナバンドに使われるBand28に対応していない古い端末や海外向けの端末だと、屋内で電波を拾いにくくなります。
同じ場所で家族の別の端末が速いなら、端末側の可能性が高いです。
遅くて使えないとき料金は返してもらえるか
速度が出ないことを理由にした返金の仕組みは用意されていません。
ただし1GBも使っていない月なら料金は最低ラインに収まるので、使わなかった月の負担は自動的に軽くなります。
乗り換えるならどこを選ぶといいか
遅さの原因が場所なら、その場所で電波が強い回線を選ぶのが最優先です。
ドコモ系は下りの平均がいちばん速く、auやソフトバンク系のサブブランドも安定しています。
乗り換える前に、同じ場所で使っている人に速度を見せてもらうと失敗しません。
一度解約したあとにまた契約できるか
できます。
ただし短い期間で契約と解約をくり返すと、申し込みが通りにくくなることがあります。
戻る可能性があるなら、解約せずに最小限の使い方で残しておくほうが安全です。
まとめ:楽天モバイルが遅すぎるのは場所と回線の種類でほぼ説明でき切り分ければ多くは戻せます
都市部の屋外で40Mbps前後は出ている回線なので、体感で遅すぎると感じているなら、そこには必ず理由があります。
地下なら設備の順番待ち、都内の昼なら混雑、家の中だけなら電波の種類と端末の対応、そして前は平気だった場所なら借りていたau回線の縮小です。
この4つのどれかに当てはめれば、打つ手はだいたい決まります。
判断の順番はこうなります。
- 機内モードと再起動を試す
ここで戻るなら、それは一時的に弱い電波をつかんでいただけです - 生活圏の3か所で2週間測る
数字を残すと、我慢すべきか動くべきかが感情抜きで決まります - 電波の改善を申告する
8割以上の人が品質の改善を実感しているので、伝える価値は十分あります - 半分以上で5Mbpsを割り2か月変わらないなら動く
年1万円以上の節約と引き換えにできない不便なら、乗り換えが正解です
解約するとしても、かかるのは1年以内なら最大1,078円で、それを過ぎていれば0円です。
日割りにならないので、乗り換え先の準備を整えてから月末に切り替えると、余計なお金を1円も払わずに済みます。
遅すぎると感じたら、まず測って、次に申告して、それでも変わらなければ月末に動く。
この順番さえ守れば、我慢し続けることも、慌てて損することもなくなります。
